【Monoxer活用事例】高卒認定試験で一発合格した生徒さんはMonoxerをどのように利用したのか

【Monoxer活用事例】高卒認定試験で一発合格した生徒さんのMonoxer利用法

Monoxer導入以降、当塾では小学生から社会人まで幅広い年代の学習者にMonoxerを利用してもらっています。定期試験対策や受験対策、資格試験対策など利用目的は人によって様々です。

そんな中で今回は、高等学校卒業程度認定試験(以下「高卒認定試験」といいます)に一発合格した生徒さん(高2相当)の事例をご紹介したいと思います。高卒認定試験では時間をかけて数科目ずつ受験していく人もいる中、この生徒さんは一度に10科目を受け、見事全科目一発合格を果たしました。

活用事例を通して、どのような形でMonoxerを活用したのか、そしてMonoxerを利用することでどのように学びを深め、効率化できるのかご紹介できればと思います。

高卒認定試験のレベル

高卒認定試験では共通テストと同じ4択形式の問題が出題されますが、共通テストのようにひねった問題はありません。数学や物理、化学、地歴公民に関して言えば、教科書や参考書で太字になっている用語を覚えることができれば合格点を取れることがほとんどです。

公表されてはいないものの、高卒認定試験の合格最低ラインは4割程度と言われています。実際の試験では普段の8割程度の力しか発揮できないと仮定しても、過去問が7割程度解ける状態になっていればまず大丈夫です。

現在のところ、高卒認定試験の点数は大学受験の結果に何ら影響を与えませんので、合格ラインさえ超えていれば高得点を取る必要はありません。9割や満点を狙うために勉強をする時間があるなら、大学受験や資格試験など、その先を見据えた学習を開始した方が建設的だといえるでしょう。

生徒さんの概要

指導を開始したのは受験した年の2月、当塾でMonoxerを導入してすぐの頃でした。生徒さんは16歳(高1相当)で高校には通っておらず、数学や物理・化学はもとより、地歴公民系の科目もほぼ知識ゼロからのスタートです。

当初は8月と11月の2回に分けて受験する予定でしたが、4月の時点で想定以上のペースで学習が進んでおり、一定の手ごたえが感じられたため、8月に全科目(10科目)での受験をしてみてはどうかと提案しました。

実は、高卒認定試験に合格することだけを考えれば必ずしも10科目を受ける必要はなく、少し科目数を減らすこともできます。あえて10科目に挑戦してもらったのは、大学入学後などの将来を見据え、幅広く教養を身につけておいてもらいたいと考えたからです。本人や親御さんとも相談の上、せっかくの機会だからということで10科目に挑戦することになりました。

そうはいっても、2日で10科目を受験して合格するのは体力的にもなかなかきついものがあります。結果として受験した全科目を一度に合格することができたのは何よりのことでしたし、生徒さんが積み重ねてきた努力の成果です。

指導科目

週2回4時間の授業で指導したのは、主に数学、物理、化学です。授業時間に限りがある中、最大限効率的に学習を進めることができるよう、その他の科目はMonoxerなどを活用しながら原則として独学、必要に応じて解説や質問対応を行うという形をとりました。

Monoxerの利用法

科目

暗記科目が苦手でモチベーションがなかなか上がらないということもあり、まずは倫理、政治・経済の2科目で利用してもらいました。2科目の学習が一通り終わった頃には手ごたえを感じ始めていたようです。その後は、2科目の復習と並行してその他の科目(世界史、地学、物理、化学など)でも必要に応じて利用しました。

利用法

基本的な流れは以下の通りです。

教科書・参考書⇒Monoxer⇒小テスト⇒教科書・参考書

まず、教科書・参考書の指定範囲にざっと目を通してもらってから、Monoxerに取り組みます。学習期間の終わりに小テストを行い、定着度を確認したら次に進むという作業の繰り返しですが、2~3週間空けて2周目にも取り組んでもらいました。学習内容を定着させるためには、この2周目以降が重要になってくると思われます。

実際、2周目に取り組んでいる最中の生徒さんは「1周目よりも楽に教科書や参考書を読み進めることができ、復習しながら知識を整理することができた」と言っていました。こうして何周も繰り返すことで徐々に知識が定着して、それに伴い理解も深まっていきます。記憶の長期的保持という点でも反復練習は欠かせません。

Bookの難易度・分量

高卒認定合格を目標としていたため、難易度はそこまで高くせず、教科書レベルの重要語句をきちんと習得できるように設定しました。少し手を加えれば、共通テスト対策の基礎固めとしても利用可能な内容です。

分量は1回30~50問前後を目安に作成。1つの単元でそれ以上の分量になりそうな場合は分割して取り組んでもらいました。難易度にもよりますが、1回の分量はあまり多くしない方がいいようです。

指導開始後の流れ

Monoxerの利用を開始してから3カ月ほどで倫理と政経の学習は一通り終わりました。過去問でも8割以上の点数が取れるようになっていましたので、その後は適宜復習を行いながら、その他の科目の苦手分野を潰していき、過去問演習に突入です。

7月時点では、各科目で目標とする6~7割を確保できていましたので、予定通り8月の試験で10科目受験。無事に全科目一発合格となりました。

最後に

Monoxerは様々な形で活用することができますが、特に教科書レベルの基礎知識を定着させたいという場面で力を発揮します。その意味で高卒認定試験は格好の活用場面でした。

生徒さん自身も述べていましたが、暗記学習への心理的抵抗を減少させるという意味でもMonoxerに助けられた部分は少なくなかったようです。暗記学習が苦手な子に対しては試してみる価値があるのではないでしょうか。

復習だけでなく、予習もしくは学習と並行してMonoxerを利用することでより学びを深めることができるのではないかと感じました。今後も、学習者のより良い学びにつながるよう試行錯誤を続けていきたいと思います。

Monoxerの利用を希望する方へ

玄々舎では記憶定着をサポートする学習アプリ「Monoxer」を利用し、高卒認定試験合格などに向けた学習を効率化する学習コーチングサービスを提供しています。学習コーチングは利用せず、Monoxerのみ単独で利用することも可能です。