基本方針

玄々舎では伝統的な文法訳読形式の授業ではなく、学習科学、認知科学、認知心理学、第二言語習得(SLA = Second Language Acquisition)などの知見を積極的に取り入れ、科学的根拠に基づく指導を行います。これによって、言語学習において最も面白い部分、すなわちコミュニケーション活動を行いながら、過度な大学受験対策をしなくても難関大学受験に余裕をもって対応できるだけの英語力を身につけることができるようになりました。

授業は「インプット→アウトプット→インプット」という流れで構成され、「大量のインプットと少量のアウトプット」を行います。語学学習において必要不可欠なのはインプットであり、現在の日本の英語教育で圧倒的に不足しているのはインプット量です。玄々舎では、オリジナルプリントや従来からある市販教材に加えて、Monoxerなどのアプリ、Raz-Plusなどのデジタル教材を活用することで、質の良い大量のインプットを行います。

アウトプットは、いかにしてインプットを効率的に習得するかという観点から、「正確性(accuracy)」と流暢さ「(fluency)」のバランスを取りながら行われます。日本の英語学習者の中には、形式的な正しさを求めるあまり、アウトプットに消極的になり、コミュニケーションへのモチベーションが削がれている人が少なくありません。そもそもインプット量が不足しているのに加えて、アウトプットに消極的になることで、少量のインプットすらも自動化できないという悪循環が発生します。実際に英語を運用する場合に重要となるのは、2つの要素のバランスです。初めから100%の正しさを求める必要はありません。

授業は生徒さんのレベルに合わせ、文法事項の説明など日本語を用いた方が効果的な場面では日本語を用いて解説します。

到達目標

高校生の段階でCEFRレベル「B2~C1」に到達することを目標とした授業を行います。

弊塾での英語学習において、受験や英検などの検定試験は通過点にすぎず、それ自体を目的とした授業を行うことは基本的にありません。弊塾で学習する中で、特別な対策をすることなく自然と対応できるだけの英語力を身に着けることができるからです。実際、中学から弊塾で英語を学習し始めた生徒さんの多くが、中2~3で英検2級、中3~高1で準1級に合格しております。

弊塾での英語学習の最終的な目標は、あくまで大学での研究や社会に出てから役に立つ確かな英語力を身に着けることです。

授業・学習内容

主な授業・学習内容については以下の通りです(カッコ内はおおよその目安時間)。ご希望に応じて自由に組み合わせて受講できます。

発音基礎(15時間)

発音記号の基礎を習得します。発音指導はこれで終わりではなく、すべての授業で随時行います。

英文法基礎(100時間)

中学~高校で学習する英文法を習得します。通常は1年~1年半ほどかけて学習します。

語彙習得

語彙習得は、授業外でも指定の単語帳とMonoxerを利用して随時行われます。

英文解釈

英文法の基礎が身についている生徒さんを対象に、多読と並行して精読の練習を行います。

多読

多読は読解用教材やRaz-Plusなどを利用し、文法学習や英文解釈と並行して随時行います。

原書講読(希望者のみ)

レベルに応じて、洋書1冊を半年~1年かけて読みます。

使用教材

生徒さんのレベル、希望に応じて以下のような教材を使用いたします。オリジナルプリント以外は各自でご準備ください。その他の教材については、必要に応じてご紹介いたします。

文法用

読解用